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漆に関わる人々の物語

様々な立場の人が関わり、新しい漆の物語が紡がれる

2010年曽爾村のひとつの地区で始まった漆への取り組みに、望む未来に向かって様々な立場の人が関わり始めました。自らの人生の表現のひとつとして、漆に関わる人々の物語。

漆は、村の宝。
「漆のある暮らし」を楽しむ村に

曽爾村役場 企画課

高松 和弘さん

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漆はすごくおもしろい!
漆に親しむ村を目指します

山と漆プロジェクト コーディネーター

並木 美佳さん

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移住して好きになった
「村の暮らし」を体験してほしい

一般社団法人そにのわGLOCAL 事務局

林 須未奈さん

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約20年間の地道な活動から、
漆が広がった喜び

漆ぬるべ会 会長

松本 喬さん

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小中一貫校で子どものうちから
漆に触れ、生きる力を育む

曽爾村立曽爾小中学校 校長

吉田 昌功さん

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山づくりから始まる、
新しい林業の形を探ります

曽爾村森林組合

西口 賢次さん、林 宙さん、
岩佐 匡展さん、奥田 昌宏さん

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supporter

漆に関わる、様々な人からご支援いただいています

本事業は、村外の漆に関わる様々な専門家のご意見やご指導、サポートをいただき進めています。漆は関わる人も熱く面白いところが特徴。関わる人からの応援メッセージをご紹介します。

田端 雅進さん 岡本 彰夫さん 北村 繁さん 松山 幸子さん

日本漆アカデミー会長

  • 普段どういった活動をしていますか?
  • 専門は森林保護学で、樹木における病気のメカニズムなどを研究している。近年は素材としての漆に魅せられ、おもにウルシ林の育成管理や漆の生成メカニズムを研究している。また、漆の良さを広めるため、日本漆アカデミー主催の漆サミットなどを開催している。著書に『生活工芸双書 漆1, 2』(農文協)がある。
  • 曽爾村の漆プロジェクトに期待することは何ですか?
  • 曽爾村にウルシや漆が定着し、村の特産品として採取した漆やウルシ材が広く活用され、曽爾村が日本で漆部郷(ぬるべのさと)と認知されることを期待する。また、漆プロジェクトがその一端を担えることを望んでいる。
  • 曽爾村の漆プロジェクトとどういう関わり方をしたいですか?
  • 専門家として曽爾村におけるウルシ林の資源造成に、また日本漆アカデミーとして採取した漆の活用や情報発信など曽爾村の活動に協力できる。

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曽爾村の漆プロジェクトが成功するために異分野の人材が必要不可欠と考える。

 

  • 普段どういった活動をしていますか?
  • 曽爾村出身。奈良県立大学客員教授。人材育成塾をボランティアで開催。殊に奈良の近世近代の美術工芸品の研究がライフワーク。
  • 曽爾村の漆プロジェクトに期待することは何ですか?
  • 漆部の郷として、全村挙げての漆の栽培と生産活動を希望しております。そうして全国屈指の文化財を保有する奈良県に於いて、良質な日本産漆を供給し、文化財の保存修理の資として活用願いたい。
  • 曽爾村の漆プロジェクトとどういう関わり方をしたいですか?
  • 曽爾村は、記紀以来の歴史を有し、恵まれた景観、そうして高度な民俗芸能や伝承を誇る村でありながら、奈良県内に於いては数少ない有形文化財である、美術工芸品が無い村でもある。私は永年大和の美術工芸史に於いて、欠落している近世近代の美術工芸資料の蒐集と研究をして来た。この資料の展観をすることに依って、村内外に曽爾村を美術工芸の郷として、位置づける事に対しての協力が可能だと考えている。奈良漆器のお家芸たる、平脱・螺鈿の高度な漆芸を制作すると共に、且つ販売する雰囲気の醸成が大切であると考える。

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個人の力だけでは、展観場所の設置や人員の協力は限界があり、且つ永続は至難の業である。村当局の応分の協力態勢を求めたい。加えて挙村態勢の構築は最も肝要であると思量する。

漆工芸家

  • 普段どういった活動をしていますか?
  • 古くから伝えられて現在にのこる文化財を中心とした漆工品の修理や模造の制作を主として、ときには自身の作品制作も行っています。国内だけでなく海外にも伝えられた素晴らしい漆工芸を、これからの未来へ守り伝えるため、微力ながら活動を続けています。
  • 曽爾村の漆プロジェクトに期待することは何ですか?
  • 曽爾村は「ぬるべの郷」だけでなく、風土、農産物などさまざまな魅力を内包したところだと思います。こういった様々な魅力とともに「日本の漆の源流」のようなイメージを定着させながら、これからの漆文化のありかたを一つの形として提案し続けてもらえればと思います。もちろん曽爾産漆のものが生活のなかで使われ、奈良の文化財の保存のために活用されるようになれば、素晴らしいと思います。
  • 曽爾村の漆プロジェクトとどういう関わり方をしたいですか?
  • 漆工文化財の保存修復や漆工品制作に関わっている立場として、これらの現場で実際に必要とされる漆のことなどについて、意見交換ができればと思います。日本産漆をはじめ、伝統工芸を支える材料、道具などをまもり伝えることは、日本文化の継承のための喫緊の課題です。当プロジェクトの果たす役割について、一緒に考えていければと思います。

一般社団法人パースペクティブ / monomo株式会社

  • 普段どういった活動をしていますか?
  • 京都を拠点として、縄文時代から日本の風土で使われてきたこの天然素材を、今の時代だからこそ価値が認められるサステナブルな素材として、日本人の感性や、人と自然の関わり方を象徴する素材として、次の時代に継承するための活動をしています。
  • 曽爾村の漆プロジェクトに期待することは何ですか?
  • 曽爾村のアイデンティティの根幹とも言える漆文化を、村民の皆様ご自身が誇りに思うがゆえに、そのパッションから一緒になって漆を育てようとしてくださることと、森林組合が仕事として、漆を中心とした森づくりのノウハウを培うこと––この両輪を推進することで、全国でも唯一無二の特徴をもった漆事業を展開していただけることを期待しています。
  • 曽爾村の漆プロジェクトとどういう関わり方をしたいですか?
  • 山と漆プロジェクトの立ち上げを伴走させていただきました。今後も自分ごとのような立ち位置でプロジェクトの発展を見守りたいと思っています。弊社として全国の工藝素材を中心とした森づくりのネットワークを築いていますので、そちらでも連携できればと思います。

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プロジェクトの立ち上げにあたって、半年間で13回も京都から曽爾村に足を運びました。曽爾村は曽爾高原など風光明媚な地形で有名ですが、曽爾村の真の魅力は村の人たちにあると思っています。また、山と漆プロジェクトは、森、文化財、歴史、工芸、里山文化など、異なる関心ごとをお持ちの様々な人々の共感を引きつける、夢のあるプロジェクトです。村内の皆さんの熱い想いと、村外から共感を寄せる人々がどんどん繋がって、活動の輪が広がっていくことを願っています。
長島 まどかさん 坪木 垣久さん 山内 耕祐さん 堤 卓也さん

漆掻き職人

  • 普段どういった活動をしていますか?
  • 埼玉県出身で、二戸市の地域おこし協力隊として3年間漆掻きの技術を学んだ後、二戸市に定住して漆掻きとして独立しました。6月~11月までの漆掻きシーズンに採った漆を売って生活しています。シーズン以外は、掻き終えて伐採した漆の幹や実を使って雑貨を作っています。
  • 曽爾村の漆プロジェクトに期待することは何ですか?
  • 文化財も多く、歴史的背景のある奈良の地で、新しくも歴史のある漆の産地が生まれる事はとても嬉しいです。岩手とは環境も違い、シカの食害もこちらよりずっと多そうですが、漆の木々が多く、大きく、太く育っていって、土地に根付いていったら良いと思います。
  • 曽爾村の漆プロジェクトとどういう関わり方をしたいですか?
  • 岩手と奈良では距離があるので、なかなか行き来は出来ないと思いますが、漆掻きの大変さや難しさ、悩みなどは共通だと思います。互いに技術が向上するように、意見交換などの交流が出来たら良いなと思います。

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並木さんには何度も二戸市浄法寺町に来ていただきました。いずれ私も曽爾村にお邪魔したいです。協力隊の卒業生として、漆に関わる者として、移住者として、同じような想いで漆と共に生きる人がいるのは心強いです。共に頑張っていきましょう!

笹岡の里漆を守る会 代表

  • 普段どういった活動をしていますか?
  • 本業は塗装業ですが、毎年長く放っておかれた荒廃地に漆の苗木を植えるなど、漆を中心とした環境保全に関わる活動をしています。また自ら植え、採取した漆を使って「葉の器」を制作・販売も行っています。
  • 曽爾村の漆プロジェクトに期待することは何ですか?
  • 曽爾村の漆の木が大きく成長し、たくさんに採取できるようになり、独自の作品が生み出され、元気になるといいな、と願っています。
  • 曽爾村の漆プロジェクトとどういう関わり方をしたいですか?
  • 漆の植栽、作品などを通じて交流をしていきたいです。

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今後もどうぞよろしくお願いします。

NPO法人丹波漆

  • 普段どういった活動をしていますか?
  • 京都府福知山市夜久野町にて、漆掻きと漆植栽を行っています。漆を植えて育てるのが私の主な活動です。人と自然との関わりの中で育まれる漆の文化を、遺し伝えていくために取り組みたいと考えています。
  • 曽爾村の漆プロジェクトに期待することは何ですか?
  • 様々な方が関わって進められている、素晴らしいプロジェクトだと思います。漆ぬるべ会の方々が復活を願い、育ててこられた曽爾の漆が、新たな展開を機に、さらに広がり発展することを願います。
  • 曽爾村の漆プロジェクトとどういう関わり方をしたいですか?
  • 漆植栽にあたって、地域ごとに違いはあるものの、共通した課題も存在するのではと思います。今後とも是非交流をさせて頂き、漆の再生に向けて連携できれば幸いです。

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2013年に西日本の漆を守る会で初めて曽爾村に伺い、壮大な自然と美しい村々に圧倒されました。当時見たウルシが大きくなっていて嬉しくなりました。この春に植えたウルシも、根を張って、曽爾村の風景となるのを見るのが楽しみです。

(株)堤淺吉漆店専務取締役 / (一社)パースペクティブ共同代表

  • 普段どういった活動をしていますか?
  • 家業である漆屋で漆の精製をしています。その中で漆の魅力に引き込まれる一方、漆の厳しい現状を目の当たりにしています。今の世の中で何が漆と漆の文化を次世代に残すことに繋がるのか?今の自分にできることを奮闘中です。
  • 曽爾村の漆プロジェクトに期待することは何ですか?
  • 漆を次世代につなぐには植える、育てる、作る、使う、使い繋ぐといった人の手による長く大きな輪が必要だと思います。曽爾村の漆プロジェクトはこの輪を繋ぎ始めていると感じました。無理なく楽しくみんなでこの輪を広げていって欲しいです。
  • 曽爾村の漆プロジェクトとどういう関わり方をしたいですか?
  • 漆の魅力は植えるところから始まるシーンごとに人の営みがあることだと思います。今の世の中で見えなくなってしまったこと。漆の山でのこと、漆屋でのこと、一緒に行動することでより深く多くの人に伝えていければと思います。

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はじめて訪れた曽爾村は抜けるような青色が印象的なとても美しく気持ちの良い場所でした。ここが「漆と人」「人と自然」を繋ぐ場所としてこれからの世界が目指すような場所になって欲しいです。